はんてん屋
はんてんや、ちゃんちゃんこの綿入れは、家庭で受け継がれてきた手仕事の一つ。綿のぬくもりと手作りの楽しさを伝えたいと教室を開講しています。木綿・絹などの天然素材を使い、残布が出ないように工夫しています。受注生産をメインに、人にも環境にも優しいモノづくりが目標です。
わたぐらし
里山や畑と共にある暮らしの中で、手仕事や素材について学び、その記録や情報を共有するプラットフォーム『わたぐらし』をスタートしました。はんてん屋の仕事や雑記も綴っています。
綿入れとは
寒い時期に着る表地と裏地の間に綿が入った防寒着です。
綿入りの着物から『綿入れ』と呼ばれ、地方によって
型や呼び方は様々ですが
袖のあるものを“はんてん”
袖がないものを“ちゃんちゃんこ”や“袖無し”などとよびます。
綿入れはんてん
表地と裏地のあいだに綿を入れた室内用の防寒着。
袖の形は筒袖や丸みのある船底袖が一般的。
地方によっては、どんぶく、どてら、はんこなどとも呼ばれる。
ちゃんちゃんこ
袖なしの綿入れ。脇にマチがあるので体に沿って動きやすい
仕事着としても便利。
形や呼び方は地方によって様々
袖なし、おでんち、つんぬきなど。
新しい綿入れの形
昔ながらの形を大切にしながら
「綿入れ」を今の暮らしにも取り入れたいと思い
昭和初期のお裁縫の本を参考に
新しい綿入れのカタチを研究しています。
肩かけ
衿までわたが入っているので首や肩がぽかぽか
寝る前のちょっとした読書の時間や
車椅子の方にも好評です。
だるまちゃんちゃんこ
古い和裁の本に「子供用」として掲載されていたものを
大人でも着れるように
丸いフォルムの綿入れベストです
コートのインナーとしても便利。
腰ぶとん
腰は冷やさないように」といつも言っていた
おばあちゃんが
昔から着物の下につけて
愛用していたものをアレンジしました。
冷え性の方、腰痛の方にも。
綿入れもんぺ
昔は「もんぺにも綿を入れた」と書いた文献を読んで
試行錯誤しながら綿入れ方法を考えました。
下半身が暖かいと全身がぽかぽかしてきます。
これがあれば最強!という声も。
綿入れブーツ
足元まで綿でくるみたい!
という欲求から生まれました。
ルームシューズとして。
中綿について
お仕立てや教室では、主に「もめん綿」を使用しています。 真綿に比べると手に入りやすく安価で、扱いやすいのが理由です。 二つの違いですが、暖かさはそれぞれの特徴があります。 もめん綿は、お布団に包まれているようなしっかりとした暖かさ。 真綿は、軽いくてじんわりとした暖かさ。 昔は、もめん綿も貴重だったので、何度も打ち直しても綿が切れないように 繊維が長く丈夫な真綿で包んでお布団やはんてんにも入れました。 今は併用はせず、それぞれの特徴を生かして使用しています。
もめん綿
打ち直して何度も再利用できるエコな素材 化繊綿を混ぜる場合もありますがはんてん屋ではもめん100%を使用しています。 着ていくうちに体に馴染んできます。 現在、国産の綿は稀少で、手に入るほとんどが輸入品です。
真綿(絹のわた)
お蚕様がつくる繭からできる綿 もめんが日本に伝来する以前は”綿”といえば”真綿”のことでした 軽くて嵩張らないのが特徴。細くて張りがある繊維なので 合わせるには目が詰まった絹の生地(羽二重など)がおすすめです。
綿入れの様子
布について
もめん綿と相性が良い、「綿紬」という小巾の織物を主に使用しています。 会津木綿、遠州木綿、松阪木綿など日本各地の伝統織物で、 それぞれ色や縞、風合いに特徴があります。 ”小巾”は着物用に織られる36〜40㎝ほどの巾の布で、長さは12m(1反)ほど。 1反で着物1着、はんてんはサイズによって2着つくることができます
裏地には「新モス」という裏地用のもめん地をご用意しております。 薄手て滑りがよく、肌触りが良い生地です。
*在庫がない場合には取り寄せとなり、お時間をいただく場合もあります。
*真綿をご希望の場合には側生地にも絹がおすすめです。別途お問い合わせください。
布は、オンラインショップでご紹介している以外にも沢山の種類があります。 工房にて手に取ってご覧いただけます。お好きな織布で、オリジナルの綿入れを作ってみてください。
アクセス
お菓子屋さんとお花屋さんと公園に挟まれた、木造の建物で 工房と教室を開いています
*基本的に工房に居りますが
出張教室
イベント等で留守にする場合がございます
お出かけの際は、念のためお電話にてご確認ください。
店舗 教室 |
和布工房 はんてん屋 |
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販売品 | はんてん、ちゃんちゃんこ、洋服 手作りキット、綿布地、絹布地 木綿の綿、真綿、他資材 ご注文の受付など |
住所 | 〒305-0033 茨城県つくば市東新井24-13 丸木ハイツ101 |
電話番号 | 029-852-0774 |
営業日 | 火・水・木・金・土(祝日休み) |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
電車 | つくばエクスプレス つくば駅(終点)下車 徒歩10分 |
車 | 自動車常磐自動車道 桜土浦ICから約15分 |
駐車場 | 5台 |